アラフィフママを溺愛するのは植物男子でした
11・それから。
「結衣子さん、行ってらっしゃい」
通勤用の服に着替えると、ミノが手を伸ばしながら言ってきた。
「は、はいっ、行ってきます!」
それに応えるように、私はハグを返す。
恥ずかしながら、アラフィフ楠木結衣子、植物男子に溺愛されておりますっ。
最近はエスカレートしてきて、頬に口付けしてくる始末。
でもこうされると、本当に充電されて朝から元気が出るのだ。
「おーい、お二人さん。僕の前でいちゃつくのはやめてくれないかな?」
そして私の新しい旦那様、郡山航くんは、ネクタイを締めながら苦笑して言った。
航くんはノンセクシャルのため、他人と抱きしめる以上のことができない。
そのため、私と夫婦にはなったが、一緒のベッドで寝ることはあっても、航くんが私を抱くことはない。
私としてもそちらの方が都合が良かった。だから航くんを受け入れられた。
しかし、一方のミノは隙あらばいろんなところに口付けしようとしてくる。
「でも、今晩はお二人の時間なので……。今のうちに結衣子さんをたくさん感じておかないと俺が持ちません」
ちょ……っと、ミノは表現がオオゲサすぎるところもあるけど。
航くんは、そんな私たちを見て嫉妬しないのかな?と思ったけれど、実はあるシステムを採用したため、お互い夜まで黙認しているらしいのだ。
そのシステムというのが──。
通勤用の服に着替えると、ミノが手を伸ばしながら言ってきた。
「は、はいっ、行ってきます!」
それに応えるように、私はハグを返す。
恥ずかしながら、アラフィフ楠木結衣子、植物男子に溺愛されておりますっ。
最近はエスカレートしてきて、頬に口付けしてくる始末。
でもこうされると、本当に充電されて朝から元気が出るのだ。
「おーい、お二人さん。僕の前でいちゃつくのはやめてくれないかな?」
そして私の新しい旦那様、郡山航くんは、ネクタイを締めながら苦笑して言った。
航くんはノンセクシャルのため、他人と抱きしめる以上のことができない。
そのため、私と夫婦にはなったが、一緒のベッドで寝ることはあっても、航くんが私を抱くことはない。
私としてもそちらの方が都合が良かった。だから航くんを受け入れられた。
しかし、一方のミノは隙あらばいろんなところに口付けしようとしてくる。
「でも、今晩はお二人の時間なので……。今のうちに結衣子さんをたくさん感じておかないと俺が持ちません」
ちょ……っと、ミノは表現がオオゲサすぎるところもあるけど。
航くんは、そんな私たちを見て嫉妬しないのかな?と思ったけれど、実はあるシステムを採用したため、お互い夜まで黙認しているらしいのだ。
そのシステムというのが──。