アラフィフママを溺愛するのは植物男子でした
12・エピローグ
あら、いらっしゃい。
どうやら、あなたの心が満たされたようね。
ふふ、スニーカーはそのまま持っていても良かったのに、律儀ね。
靴はね、新しい旅立ちの一歩を踏み出させてくれる、そんな気がするの。
あなたは、あなたの道を選んだようね。
もし、また心に潤いが必要になったらここへ来て。
ここは、特定の人にしか見えない特別な場所。
──まあ、あなたにはもう必要なさそうだけど。
でも私は、いつでも待っていますからね。
あなたを癒してくれる、花の種を持って──ね。
完