泣きっ面に恋々!─泣き虫な身代わり花嫁と、泣き顔フェチな純真王子の恋々な結婚事情─

泣いた花嫁の可愛さを噛みしめて静まり返っているジオが、いよいよ死んだと思ったステラの涙は止まらなかった。


ジオの胸に頬を寄せて後悔と悲しみに暮れた。


「私、なんてことを……って、あれ?」


ジオの胸に耳を当てて悲しみに暮れていたステラの耳に、しっかりと元気なジオの心臓の鼓動が聞こえた。


ステラに馬乗りにされた初心なジオの心臓が静かなわけがない。

< 115 / 480 >

この作品をシェア

pagetop