泣きっ面に恋々!─泣き虫な身代わり花嫁と、泣き顔フェチな純真王子の恋々な結婚事情─
好きなものはしまい込みたいジオが、女をしまい込みたいと思ったのは初めてだ。
ステラへの独占欲が加速するジオは、ステラに触れたくて独占してしまいたくて止めらなかった。
(触るってどこまで?首と肩の境目ってどこ、触るって唇で触ってもいいってこと)
ジオが理性と欲望の間で、ステラの首に噛り付いてもいいのかを思案し続けた。
自分ではしっかり考えているつもりだったが、ジオはいつの間にかステラをベッドに押し倒してしまっていた。
「ジオ様……?」
ジオの両腕に押されて、何の抵抗もなく仰向けに寝転がったステラの上にジオは覆いかぶさっていた。
(あ、俺止まんないかも)