泣きっ面に恋々!─泣き虫な身代わり花嫁と、泣き顔フェチな純真王子の恋々な結婚事情─
ちゅっちゅし始める国王夫婦に、誰も会議中だぞ!なんて無駄なことは言わない。国王夫婦はどこでもちゅっちゅしているのが通常だ。
「国王夫婦いちゃこら、最高!!」
国王夫婦推しのルキナがにこにこ拍手して絶賛する。ひとしきり愛でたあと、顔をキリッと切り替えたルキナは腕を組んでジオを責めた。
「ジオ、お前、好きなものしまい込む癖やめろ?女までしまい込むとは知らなかったけどな!」
「うるさいなぁ、だってステラまだ何がどこにあるかわかってないんだよ?一人で外に出したらどこ行くかわかんないし、毒気にだって慣れてないし、町でどっかの男に絡まれても嫌だし。
俺が仕事終わったら一緒に散歩してるから別にしまい込んでない!」
(((完璧に過保護が発症してる)))