泣きっ面に恋々!─泣き虫な身代わり花嫁と、泣き顔フェチな純真王子の恋々な結婚事情─
ベッドで行われそうないかがわしいギリギリの会話であったが、無垢なお二人はいかがわしいまで考えが至らなかった。
ステラの足裏にジオが両手を添えて、軽く指に力を入れて押した。
「ッぁ!」
足裏に響いた刺激に、思わず高い声が漏れたステラはカッと耳が熱くなった。
(わわ私、なんてはしたない声!)
ステラは慌てて両手で口元を塞いだが、時遅く。
ステラの感じてしまった甘い声に、ジオも一瞬で耳を赤くさせられてしまった。
「あ、ごめん……痛かった?」