泣きっ面に恋々!─泣き虫な身代わり花嫁と、泣き顔フェチな純真王子の恋々な結婚事情─
「今日の封印のお話なのですが、ジオ様は封印反対なのですか?」
「え、俺そんなこと言った?」
ステラの鋭い指摘にジオは面喰った。
封印しなければいけない話をしたつもりだったが、ステラはジオの眼が曇るのを見逃さなかった。
(ステラは俺のこと、いつもきちんと見てくれてる)
ステラがジオの憂いに気づいてくれたことに、ジオは胸を高鳴らせた。