泣きっ面に恋々!─泣き虫な身代わり花嫁と、泣き顔フェチな純真王子の恋々な結婚事情─
「封印魔法が使えるのは俺だけなんだ。
でも封印反対な気持ちがあるからか、まだカルラ国全体を封印できる魔法は完成してなくて。
できないのは優し過ぎるからって団長には言われてて……」
ジオは団長と共に封印魔法訓練を続けているが、成功したことはない。ジオの想いがとめどなく流れた。
「石碑の用意は着々と進んでるけど、俺だけ取り残されてる感じでさ。
優し過ぎるって褒められてるようで。
俺には弱点だよ」