泣きっ面に恋々!─泣き虫な身代わり花嫁と、泣き顔フェチな純真王子の恋々な結婚事情─
ジオが空へ伸ばした手をがっちり握り締めたステラは、星屑が降るように優しく、ジオに綺麗な笑みをくれた。
「私はカルラ国に嫁いで、とても不安でした。でもジオ様がいつだって優しく傍にいてくださったから。
守られてるって安心して、笑えました」
ジオの手をぎゅっと両手で握り締めたステラの星屑の微笑みに、ジオは全部持っていかれた。
体温も意識も、恋々な胸の鼓動も。