泣きっ面に恋々!─泣き虫な身代わり花嫁と、泣き顔フェチな純真王子の恋々な結婚事情─

「は、わわ、あのジオ様……」

「ステラ、俺の花嫁になってくれてありがとう。大事にする。絶対ずーっと大事にする」


ジオの胸に抱きよせられたステラは、ジオの甘くて低い声をビリビリ鼓膜に感じながら身を竦めてますます小さくなった。


「今日なんかちょっと冷えるよね。ステラ風邪ひくと困るし、抱っこしてこのまま寝るから。

ステラは俺のこと優しいとか言うけど、俺、優しくないこともしちゃう自分勝手な男だから」

「あ、あの全部お優しいですが……」


ジオの腕の中で両手で顔を覆って恥じるステラが可愛さ限界突破でジオは真顔になってしまう。

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