泣きっ面に恋々!─泣き虫な身代わり花嫁と、泣き顔フェチな純真王子の恋々な結婚事情─
ステラの中で不安がむくむく膨らんでまた目に涙が溜まってくる。零れないようにキュっと唇を噛みしめる。
「私にお勤めが果たせるほど魅力がないということでしょうか……」
「ち、ちち、違うよ?!そうじゃなくてさ!」
ジオはいちいちステラが唇を噛む様子も胸にキて、忙しかった。手を振り回してまた弁明に走る。女の子って難しい!
「ステラはすっごい可愛いよ!でも、その……国同士で色々あったんだけど」