泣きっ面に恋々!─泣き虫な身代わり花嫁と、泣き顔フェチな純真王子の恋々な結婚事情─
サーシャとルキナは目を見開いて、顔を見合わせる。
ぼろぼろ泣き続けるステラを胸に抱き寄せたサーシャは、きっぱり言った。
「価値がないなんて!最低だなんて!そんなことありえないの、ステラちゃん。
ステラちゃんは素敵な女性よ。だってうちのジオはステラちゃんにゾッコンだもの」
「そうそう、うるさいくらい毎日叫んでる。ステラ可愛いって」
サーシャはステラの涙に濡れた顔を上げさせて、服の裾で優しく顔を拭いてやった。