泣きっ面に恋々!─泣き虫な身代わり花嫁と、泣き顔フェチな純真王子の恋々な結婚事情─
過激な情報がステラを襲ったが、二人の女性の強い味方を得てステラはふっと笑えてしまった。ルキナがニッと男前に笑って、ステラの白頭をぐしゃっと撫でる。
「ステラも知ってるだろうけど、ああいう男だから。
そろそろ信じてやれば?」
ルキナの長年の経験による後押しに、ステラはパッと目の前が開けた。
『俺のこと、信じて?』
ジオはいつもいつも優しく、何度もそう言ってくれていた。