泣きっ面に恋々!─泣き虫な身代わり花嫁と、泣き顔フェチな純真王子の恋々な結婚事情─

過激な情報がステラを襲ったが、二人の女性の強い味方を得てステラはふっと笑えてしまった。ルキナがニッと男前に笑って、ステラの白頭をぐしゃっと撫でる。


「ステラも知ってるだろうけど、ああいう男だから。

そろそろ信じてやれば?」


ルキナの長年の経験による後押しに、ステラはパッと目の前が開けた。


『俺のこと、信じて?』


ジオはいつもいつも優しく、何度もそう言ってくれていた。

< 320 / 480 >

この作品をシェア

pagetop