泣きっ面に恋々!─泣き虫な身代わり花嫁と、泣き顔フェチな純真王子の恋々な結婚事情─
ステラの涙に胸が捩れるほど痛んで喜んでしまうジオはステラに誠心誠意の謝罪をして、隠していた秘密を明かした。
「俺、ステラの泣いてる顔、ものすごい好き。泣き虫なところマジでたまんない」
「そ、そうなのですか?」
「ステラたくさん泣くから、可愛すぎて困ってた」
うっとり溶けそうなほどの優しい瞳で見つめられると、ステラは顔から火が出そうなほど熱かった。
「大好き、泣いた顔、もっとよく見せて」
ステラはジオの秘密を知って気恥ずかしくて、照れが涙になって余計に止まらなかった。ステラは泣き虫なところまでこんなに愛してくれるジオに熱っぽく見つめられると息苦しい。
「次は私の秘密を……」