泣きっ面に恋々!─泣き虫な身代わり花嫁と、泣き顔フェチな純真王子の恋々な結婚事情─

ステラは二つ目の秘密を打ち明ける。


これは重罪だ。



「実は私、ジオ様の命を狙ってました」

「え」


さすがにジオの顔色が変わった。ステラは顔色を見て怯みかけたが、勢いをつけて最後まで言い切った。


「暗殺しようとしてたんです。嫁いで来てから、ずっとです。

本当にごめんなさい!!」

「マジで?」


ステラが罪を告白した勢いでぶわっと涙をあふれさせると、ジオは固まった。


「暗殺の話より……泣いてるの可愛いくて、頭吹っ飛ぶんだけど」

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