泣きっ面に恋々!─泣き虫な身代わり花嫁と、泣き顔フェチな純真王子の恋々な結婚事情─
ジオとルキナが食堂へ足を踏み入れると、ステラの愛くるしい声が響いた。
そこにはレオナルドと団長のオジ組がすでにテーブルに揃っており、真ん中にはちゃっかりステラを侍らせている。ジオが間髪入れず叫んだ。
「ちょっとレオ何やってんだよ!俺のステラだから隣に座らないで?!」
「なに甘いこと言ってる。ステラは俺の娘だぞ?一緒に昼飯くらい食べるに決まってるだろ」
レオナルドの隣でしっかり頷く団長は、愛娘に甲高い声をかけた。
「そうだぞ、ジオ。娘ってのは可愛いもんだ。なぁルキナー、父の隣においでー?」
「ウザい」