泣きっ面に恋々!─泣き虫な身代わり花嫁と、泣き顔フェチな純真王子の恋々な結婚事情─
素直に伝えるだけで、ルキナとサーシャはホッと笑ってくれた。自分でいっぱいいっぱいを続けてきたステラには「伝える」が足りていなかった。
「もしかしてジオ様は不安になってしまっているのでしょうか。私が、その身体を」
「許さないから?別にそれは大したことじゃないような」
「そうよね、今みたいに気持ちを伝えてあげて?跳び上がって喜んじゃうわきっと」
「ステラがそんなこと言った日にはウザいが加速するから控えめにな」
二人に再びサンドイッチされたステラは、帰ったらジオにもっと好きと伝えようと決めた。