泣きっ面に恋々!─泣き虫な身代わり花嫁と、泣き顔フェチな純真王子の恋々な結婚事情─
目のやり場に困りながら照れるステラは、ジオの問いに素直に答えた。
「はい、本物の花嫁になりたいです」
ジオが覆いかぶさって、ステラの頬に優しくバードキスを落とす。
「ありがとう。絶対優しくする」
頬から耳、首筋にキスが落ちる。ステラは初めての切ない刺激に目を閉じて耐えた。
ジオからのキスを嫌がらないステラが一生懸命、声を我慢しているのが愛くるしい。きつく瞑った目蓋の端から涙が滲むとジオはますます昂った。
「泣いてる顔好き。頑張っていっぱいよくするから、俺のためにいっぱい泣いてね」