泣きっ面に恋々!─泣き虫な身代わり花嫁と、泣き顔フェチな純真王子の恋々な結婚事情─

ステラの白頭をまた優しく撫でて、おばさんがふんわり笑う。


「え!ジオの花嫁さん!?」

「「お祝いしなくちゃぁ!」」


畑の周りで遊んでいた二人組の子どもたちが大人に囲まれるステラを発見した。大慌てでうろうろし始めたかと思うと、ステラのスカートの裾を引っ張った。


「「ジオの花嫁さん、どうぞ!!」」

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