泣きっ面に恋々!─泣き虫な身代わり花嫁と、泣き顔フェチな純真王子の恋々な結婚事情─
町の人たちと同じように、彼女もステラに敵意が全くない。ステラはサーシャにこいこいと手招きされて、祭壇の前に案内される。
「キドナ国から来ると、お金ないのビックリしたよね」
「あ、はい。とても驚きました」
「みんな一緒に働いてご飯食べて魔法で遊んでるだけの国だから。お金ないの」
「平和なんですね……」
「そう!平和でのんびりなカルラ国へようこそ!
歓迎するわ、ステラちゃん!私の娘!」