泣きっ面に恋々!─泣き虫な身代わり花嫁と、泣き顔フェチな純真王子の恋々な結婚事情─

大歓迎に罪悪感が募ったステラが善意の花束をぎゅっと握ると、サーシャはまた白頭を優しく撫でた。


(あ、親愛の……証。この人が私の、義理のお母さん)

「カルラ国のことゆっくり覚えていってね」


お母さん大好きのステラは、サーシャが優しく撫でてくれると胸がぽっと温かくなった。母という存在は特別だ。


「まずはこちら!みんな大好きカルラン様をご紹介!カルラン様はね」

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