泣きっ面に恋々!─泣き虫な身代わり花嫁と、泣き顔フェチな純真王子の恋々な結婚事情─
冷たい水が素足に触れて包まれて、何とも言えない心地よさがあった。
(楽しそうで良かった)
ステラの青い瞳に煌きが宿って口角が上がり、瞬きが興奮を示す様子から、ジオは目が離せなかった。
(でも、膝が……見えてる)
ステラが水で濡れないようにスカートの端をスススと持ち上げると、膝まで覗く。チラチラ見える可愛い膝に、ジオはむずむず居心地の悪い慣れない衝動が湧いた。
(あーもう俺何考えてんのいちいちえっちじゃん!レオの思うつぼ……でもはしゃいでるのかわいい。かーわーいー!)