帷くんは秘め事が大好きらしい

私が帷くんのところに行けば、グラウンドで大ブーイングが起こるだろう。


大好きという素直な気持ちを、帷くんに伝えれば

『可愛くもない一般人が、よく帷くんに告白できたね』

『身の程を知れ』

ネットで非難を浴びまくるかもしれない。


今以上に私の個人情報が、ネットに流出して。

私へのアンチは、強風時に発生してしまった山火事のように燃え広がり。

一生、非難を浴びる生活を送ることになるのかもしれない。



今でも怖いよ。

他人からの冷たい目が。

耳を塞ぎたくなるほどの、アンチの声が。


でもね、私は帷くんが大好きなんだ。

誰に何を言われようと、彼のそばにいたいんだ。

私の中に、七色の虹のように光るキラキラな恋心がある限り、きっと大丈夫。

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