帷くんは秘め事が大好きらしい

チアを辞退していた女子達も、無実のまどか先輩対し罪悪感を抱いていたようで


「まどか先輩に謝りたい……勝手に酷い人って決めつけて……無視しちゃったりしてたし……」


全員ではない。

15人くらいかな。


まどか先輩に謝ってくれたんだ。

「やっぱり私、チアを踊りたいです」とも、言ってくれた。






お昼休みが終わり、体育祭が再開しました。

午後一の競技は『応援合戦』


応援団vsチアリーダー。

グラウンドの中央では、お互い派手な応援合戦がスタート。


演舞が終わり、生徒全員による投票結果は……


残念。

チアが負けてしまいました。



七色に輝く特注の特攻服を着た、東条総長率いる応援団。

彼らに軍配が上がったけれど。


全力でチアを踊り、仲間と抱き合うまどか先輩の表情はさわやかだ。

「負けちゃったね、悔しいね」と言いながらも、晴れ晴れとした笑顔を振りまいている。

< 251 / 263 >

この作品をシェア

pagetop