帷くんは秘め事が大好きらしい


「みんなのチア、すっごくよかったよ。俺の考えたチア服を着てくれて、ありがとう」


パチパチと、拍手で健闘をたたえる俺がいて。


「楽しかったぁ~」


「チア踊って、本当に良かったよ~」


一致団結しながら踊った快感に、酔いしれる人たちばかりで。


たくさんの笑顔が溢れる、応援合戦になったのでした。




「この衣装、まどか先輩が全員分作ってくれたんですね」


「あっ、うん」


「そんな大変なことを一人でしてくれていたなんて、知りませんでした」


「帷くんが考えて、どこかに発注して作ってもらったって思い込んでたよ。手伝わなくてごめんね」


「アハハ~、衣装づくりが楽しかったんだ。楽しい作業を独り占めしちゃって、こっちこそごめんね~」


「ごめんって。まどか先輩、優しすぎですよ~」

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