帷くんは秘め事が大好きらしい
「そろそろ準備できたか?」
「東条くん」
「元生徒会長のこの俺が、シャッターを押してやる。カメラに向かって、最高の笑顔を見せろよ。じゃあ撮るぞ~」
チア全員、キラキラ笑顔でハイチーズ。
「イエ~~~イ!!」
まどか先輩を中央に囲んでの、記念撮影会。
「私も、まどかの隣で撮りたい~」
「帷くんどいて。今度は私が、まどか先輩に抱き着くんだから」
「アハハ~ まどかちゃん大人気だね~」
たくさんの女子が、笑顔の花を咲かせていて
「みんなごめんね~ 俺はまだ離れたくない。まどか先輩の温もりを堪能していたいから」
「帷くん、恥ずかしいからそろそろ離れてよ~」
まどか先輩も、顔を真っ赤に染めながら微笑んでいて
――まどか先輩が、幸せそうで良かった。
大好きな人を、後ろから抱きしめながら
俺は心の中が、HAPPYで満たされていたのでした。