推しとは結婚できません!
◯回想

⚪︎学校の帰り道


奏多(今日は家に帰ってもうちょっと勉強すればいいか……特に数学に気をつけないとな)

小春「あ、あの……」

奏多「えっ?は、はい……!?」
(女の子に話しかけられた……!?)


【奏多(中学生)】
前髪長めで顔がほぼ見えず、身長もあまりなく女子と喋ったことはほとんどない。


奏多「な、なんですか……!?僕、何か悪いことしましたか?」

小春「えっ?そ、そうじゃなくて」

奏多「ご、ごめんなさい……きっと人違いですよね、僕みたいなダサい隠キャに話しかけないですよね……」

小春「ダサくなんてないです!!私見る目あるんで!あなたは絶対カッコよくなれます!」


グッとポーズしながら、奏多の方を見て微笑んだ小春。

奏多[この時、僕の心は完全にこの子に奪われてしまった]


⚪︎回想終了


奏多[初めての感情でよくわからないまま、とにかく走って逃げてしまったけれど……すぐに君のことを調べ上げて、色々頑張ったんだ]

小春(あー……あの時、ハンカチ落としましたよって言おうとしただけだったんだよね、だから名前も覚えてないし記憶もほぼなかった……って言うか、奏多さん垢抜けすぎじゃない!?そんなところも好き!)


奏多「って言うことなんだけど……覚えてない?」

小春「思い出しましたよ!」

奏多「!そう?それはよかった」


キラッキラに目を輝かせる。


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