推しとは結婚できません!
奏多「だから僕はキミが好きなんだ」

小春「じ、実は私、ハンカチを落としたの渡そうとしただけなんです」

奏多「……え?」

小春「だけど、あの時思ったことは嘘じゃない。やっぱり私、見る目あったんですね」


あははと微笑むと、その愛しさを爆発させた奏多に抱きつかれる。


奏多「そうだね。今の僕があるのは全部キミのおかげだ。だから、もう絶対に離さない……」





小春[奏多さんにこんなことされるなんて何かの夢——だなんてもう思えなくて、現実だと受け入れた私]

小春[だけどやっぱり——!!]


◯リビング

奏多「小春ちゃん、あーん」

小春「っ……!!」


小春(こんなの、刺激が強すぎる——-!!)

小春[現在私は推し様にあーんされてるのだあーん!!そんなのあり得る?いやあり得ない!]

小春(もう無理限界化しちゃうよぉ……)


うううと悶える小春。


奏多「はぁ……小春ちゃん」

小春「えっ?」

奏多「旦那さんに大人しく甘やかされるのも、花嫁さんの役目だからね?」


目の前にやってきて、肩を掴まれて上からそう言われる。


小春「ふぁ、い……」


推しが尊すぎてとろける小春。

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