推しとは結婚できません!
小春「ひゃ、ひゃいっ……」

奏多「じゃあ放課後、一緒に暮らす家に行こうね」

小春「一緒に暮らす家……?」

奏多「うん。俺たちの」

小春「ど、同居していいんですか……!?」

奏多「当たり前じゃん。もう片時も小春ちゃんのこと離したくないから」

小春「っ……!あ、ありがとうございます」


バッと深く頭を下げる。


奏多「あはは、そんな大袈裟だよ。こちらこそ来てもらう側だから、ありがとう」

小春「いえいえそんな……!」
(夢だからとはいえ、推しとおんなじ空気を吸って挙げ句の果てに同居でありがとうって……!!私、一体前世どんな徳積んだの!?今まで真面目にやってきてよかったぁ……)


心臓をバクバクさせながら、考えを巡らせる。


小春「っ!そういえば、転校生なんですよね?いいんですか?行かなくて」

奏多「あー……そうだったね。先生来る前だったからアレだけど、一応挨拶はしたし別にいっかな」

小春「そ、そうなんですね」

奏多「じゃあ、放課後楽しみにしてるね」

小春「は、はい……!私もですっ!」



小春[それから放課後。帰るための支度をする]

小春(にしても推しと席まで隣になってしまうとは……!!もう一生醒めなくていいよ、この夢っ!神様に深く感謝いたしますっ!!!)


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