わがまますぎる私に先輩が教えてくれたこと
「最近、穂乃ちゃんは笑ってる?」
「あんまり……」
「今日も僕と会ってからも笑わないよね、穂乃ちゃんのこと色々知りたいなー」
「えっ、体重は教えませんよ(笑)」
「あっ、笑った、そっか、残念、抱っこすればわかるかな?」
穂乃は照れて下を向く。
「やっぱり可愛いなー」
頭をポンポンしてくれ先輩は電車の時間までいてくれ見送ってくれた。
夜LINEしようと先輩が言ってくれて駅でわかれた。
穂乃は家に戻ると莉乃にLINEを送った。
‘あのね先輩と仮に付き合うことになった、なんか穂乃のいけないとこ注意してくれるってー’
‘よかったね、ちゃんとお礼を言うのを忘れないようにね’
お礼か……
先輩にもLINEを送る。
‘今日は駅まで送ってくれてありがとうございました。これからお願いします’
緊張したー、これだけの文章送るだけなのに……
返事が返ってこないし既読もつかない
まだかな……
穂乃はベッドでゴロゴロしていた。
一時間後
‘気づくの遅くなってごめんね、お風呂入ってた、日曜日、用事ないなら部活終わってから会おうか?’
‘はい、大丈夫です、おやすみなさい’
電話もしたいな……
少しずつ、少しずつだよね……
久しぶりの彼氏、仮とはいえ楽しく付き合えたらいいな……
穂乃はそのまま眠りについた。