わがまますぎる私に先輩が教えてくれたこと
新学期が始まりテストも終わり穂乃は久しぶりに部活に出た。
莉乃からのパスが早くて取ることができない。
「えっ、こんなにパス早かったっけ!?」
穂乃がダラダラ練習してるからみんなと差がついてるんだよと言われた。
先輩からはコートを出て莉乃とパス練習を言い渡された。
嫌だなぁ、まだ仲直りしてないのに……
部活が終わり部室に戻るときつかったと思わず声が漏れた。
でも穂乃だけ別練習は嫌だからまあ頑張るよと他の3人に告げた。
今まで自分のペースで行動してきたけど、一応中学からやってる身としてはパスだけの練習は流石につまらない
着替えていると「明日から体育祭の練習で部活にこれない」と絵里が言った。
そっか……体育祭が近いんだ。
そういえば穂乃は1種目だけ出場するだけだな
次の日の部活は莉乃と2人だった……ちょっとまだ気まずい
練習が終わりあまり会話もないまま一緒に帰る。
「穂乃ね、4人で自分だけ彼氏いなくてうらやましかったのかも……ごめんね莉乃」
謝った……穂乃は次の莉乃の言葉を待つ
「穂乃は美人なんだからわがままさえ言わなければすぐ彼氏できそうなのに」
「でも言っちゃうんだよね」
「変な男にひっかかっちゃ駄目だよ(笑)」
莉乃が普通に話してくれた……良かった。
穂乃は友達も少ないし莉乃は自分の事をわかってくれてると思ったから莉乃が怒ったのは正直ちょっと落ち込んだ。