猫をかぶった完璧イケメンくんが、裏で危険に溺愛してくる。



ほんとなら、このままベッドに倒れちゃえば楽なのに。

ほぼ無意識……。


「ゆ、わ……くん。いかないで……っ」


離れていこうとする柚和くんの背中に抱きついてた。


あれ……わたし何してるんだろう?


熱のせいで、自分がしてることもよくわからなくなってきてる。


「まだ、そばにいてほしい……っ」

こんなわがまま言ったら、柚和くん困っちゃう。


なのに、うまく止められなくて。


「もっと……ゆわくんにギュッてされたい……」


柚和くんの体温が離れていくのが寂しくて。


できることならずっと……そばにいてほしい。


こんなこと思うのは、熱があってひとりじゃ心細いから……?

それとも、柚和くんにもっと触れたい……から?

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