猫をかぶった完璧イケメンくんが、裏で危険に溺愛してくる。



「……先輩の身体って敏感だね」

「あぅ……っ」


肌に強く吸い付かれて、チクッと痛い。

それがまた何度も繰り返されてる。


吸われるたびに身体が反応して、つながれてる手にもギュッて力が入っちゃう。


「はぁ……っ、もうほんと可愛く誘惑しないで」


「っ……?」


「理性きかなくなるから」


耳元で甘く揺さぶられて、熱がさらにあがる。


次第に意識が朦朧として、目の前のことが夢か現実かわからなくなるほど。


ただ、そんな意識の中ではっきり聞こえたのは――。


「こんな甘いの……溺れないわけないでしょ」

甘すぎる柚和くんの声だった。

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