猫をかぶった完璧イケメンくんが、裏で危険に溺愛してくる。
柚和くんの本心とは。
なんだかふわふわ夢を見てるような感覚だった。
柚和くんの匂いに包まれて、優しく触れられて。
学校で熱を出して、家まで柚和くんに送り届けてもらった日。
熱のせいで記憶がかなり曖昧で、目を覚ましたとき柚和くんはそばにいなかった。
部屋まで連れてきてもらった記憶はあるんだけど。
その先が覚えてなくて。
でも、わたしが柚和くんに甘えちゃったような気もする。
それに、柚和くんと甘いことしてたような……。
いや、たぶんこれは夢。
そうじゃなきゃ、甘えるなんて大胆なことできるわけない。
それに、あんな余裕のなさそうな柚和くんも見たことないから。
* * *
――週明け。
土日しっかり寝たおかげで、すっかり体調は回復。
元気に家を飛び出すと。
「おはようございます」
「うぇぇ、なんでいるの!?」
なんとびっくり。