猫をかぶった完璧イケメンくんが、裏で危険に溺愛してくる。
そうだった。
風音ちゃんには、あんまり相談できてなかった。
柚和くんに口止めされてたし。
「まあ、またゆっくり話聞かせてよね」
「そ、そんな期待するような展開ないからね……!」
それからずっと、首元ばかりが気になって。
これ、ほんとに柚和くんがつけたのかな。
そうなると、あの夢のようなことは現実だった?
だとしたら、柚和くんはなんであんな甘いことしたんだろう。
うぅ、なんだか変に意識しちゃう。
こんな状態で柚和くんとは会えない……というか、できれば会いたくない。
……なんて思ってると、神様はイジワルなことをする。
休み時間、委員会のことで千茅くんと職員室へ行って教室に戻る途中。