猫をかぶった完璧イケメンくんが、裏で危険に溺愛してくる。



今ならそれが許されるような気がして。

「そんな可愛い誘惑……どこで覚えたんですか」


耳元で聞こえる柚和くんの声が、ちょっと余裕がなさそう……。


「先輩から誘ったんだから……覚悟して」

「覚悟……って?」


「俺に何されてもいいって」

抱きしめられたまま。


リボンがシュルッとほどかれた音がした。


柚和くんの器用な指が、わたしの首元をくすぐって。


鎖骨のあたりがヒヤッとした。


目線を少し下に落とすと、ブラウスの上のほうのボタンだけ外されてた。


「ゆ、ゆわ……くん……?」

「だから……そうやって可愛く呼ぶのずるい」


「っ……?」

「……めちゃくちゃに甘いことしたくなるから」


ブラウスがはだけたまま。

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