猫をかぶった完璧イケメンくんが、裏で危険に溺愛してくる。



じっくり肌を舌でなぞるように舐めて。


これだけでも全身に甘く響いてゾクゾクする。


「痕少し薄くなったから……もっとつけていい?」


「ま、まっ……」


「身体が拒否してないよ」


声がうまく抑えられなくて、脚にも力が入らなくなってくる。


「はぁ……っ、まだ足りない」

「もう、ほんとにまって……っ」


「やだ。誘った先輩が悪いんだよ」


足元から崩れそうになっても、柚和くんの手が腰に回ってさらに身体をくっつけてくる。


「いいじゃん……俺のだってもっと痕残させて」


首のところに何度もキスが落ちてくる。


肌を軽く吸われて、チクッとする痛みがあるたびに身体が反応して。


甘すぎて、ぜんぶ溶けそうになる……っ。

ふわふわした気分のまま。

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