猫をかぶった完璧イケメンくんが、裏で危険に溺愛してくる。
あんな素敵な男の子の虜にならないわけがない!
「咲桜は相変わらず思ったことすぐ口にするよね。真っすぐっていうか。もしかしたら梵木くんとこのまま恋に発展しちゃったりしてね」
「梵木くんがわたしの理想の王子様すぎて……! 現実的じゃないってわかってるけど、それでもあんな男の子に優しくされたら夢見ちゃうよ……!」
「まあ、でも相手は超絶モテるハイスペ男子だからねぇ。 ほとんどの女子が夢中だし、彼女になりたい子なんて山ほどいるんじゃない? つまり、梵木くんは選び放題ってわけだよ」
「うぅ、でも諦めたくない」
「梵木くんが選び放題なのは事実だけど、咲桜は可愛いんだし頑張ってみたら?」
まだお互いの存在を知ったばかりで、距離は遠いけど。
ちょっとずつ梵木くんのことを知って、梵木くんにもわたしのことを知ってもらいたい!
「わたしにも可能性あるかなぁ? 頑張る!!」
これから憧れの後輩、梵木くんに少しでも近づけますように……!!