猫をかぶった完璧イケメンくんが、裏で危険に溺愛してくる。



えっ、今ここにいる梵木くんは、わたしが知ってる梵木くんと同一人物……!?


ちょ、ちょっと待って。

いったん頭の中を整理しないと――って、梵木くんがどこかに行っちゃう!


状況が理解できないまま、とりあえず梵木くんのあとをついていき。

たどり着いたのは、あまり使われていない別校舎。


ここってたしか、書庫とか資料室があるところだよね。


授業では使われていない校舎で、生徒はあまり立ち入らないって聞いたことある。


そんなところになんで梵木くんが?


校舎の少し古い扉を開けて、梵木くんがさらに中へ。


階段をのぼって、いちばん奥の部屋。

そこに梵木くんが入っていった。


こっそりついてきちゃったけど。

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