猫をかぶった完璧イケメンくんが、裏で危険に溺愛してくる。
つまり、今までわたしが憧れていた梵木くんは表の顔。
いま目の前にいる梵木くんが、裏のほんとの顔。
「僕は常に損得で動く性格なんですよね。頭を使って動くほうが賢いって学んできたんで」
あんなに優しかった理想の王子様が、まさかの猫かぶり王子様だったことが発覚。
これは学園中の誰も知らないこと。
つまり、みんな梵木くんの表の顔に騙されてるってこと!?
「信じられないって顔してますね」
「だ、だって……あんなに優しかった梵木くんが……うぅ、信じられない!!」
「信じられなくても、これが真実ですよ」
世の中、知らないほうが幸せだってこともあるって聞いたことあるけど。
まさに今その状況……!