猫をかぶった完璧イケメンくんが、裏で危険に溺愛してくる。



もはやわたし悪い夢でも見てるのでは!?

それとも、この梵木くんが幻……!?

ダメだぁ……いろいろ起こりすぎて混乱してきた。


「このこと、周りに言いふらそうなんて頭の悪いこと考えてたりする?」

「あ、頭悪い!?」


「黙っておいたほうが身のためだと思うけど」


なんでわたしが脅される側なの!?

秘密がバレて困るのは梵木くんのほうじゃない!?


「先輩がどうしても言いふらしたいなら、僕が先輩にストーカーされて困ってますって周りに言っちゃおうかなぁ」


「えぇ!? わ、わたしそんなことしてないよ!? そんな嘘、誰も信じてくれないと思うけど!」


「嘘でも周りをうまく巻き込めば、本当になるんだよ」

ひぃぃ……な、なんて子なの……!!

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