猫をかぶった完璧イケメンくんが、裏で危険に溺愛してくる。
うわ……この男の子すごくかっこいい。
顔のパーツどこを見ても完璧だし、近くで見ても肌めちゃくちゃきれい。
優しい雰囲気の中に凛々しさもあって、穏やかそう。
下から見るアングルでも、こんなかっこいいって……。
はっ、つい見惚れてしまった。
その間に、男の子がわたしの手を引いて電車から降りた。
「降りるところ、ここでよかったですか?」
「え、あっ、はい!」
もしかして、この男の子も降りる駅ここだった?
「それならよかったです」
わぁ……笑った顔もキラキラまぶしい。
こんなにかっこいい子、今まで出会ったことないかも。
「あと、少しじっとしててください」
「え?」
男の子が、さらっとわたしの髪に触れて。
ボタンに絡んでる髪を少しずつ、丁寧にゆっくりほどいてくれた。