猫をかぶった完璧イケメンくんが、裏で危険に溺愛してくる。
そしてわたしはそのまま梵木くんに連れられて、教室の外へ。
教室を出るギリギリまで、周りの視線とざわめきがすごかった。
これはあとでぜったい風音ちゃんに事情を聞かれる。
けど、なんて答えたらいいの……!
というか、今はそれよりも梵木くんに連れ出されてる状況がピンチなのでは……?
「え、えっと梵木くん? いったいどこに……」
「先輩とじっくりふたりで話ができるところです」
ひぃぃ……めちゃくちゃ笑顔。
――で、連れてこられたのは、別校舎の例の部屋。
梵木くんに手を引かれて、一緒にソファに座った。
「さて、咲桜先輩は今から僕に何されると思いますか?」
「尋問……でしょうか」