猫をかぶった完璧イケメンくんが、裏で危険に溺愛してくる。

「ま、まって！　そういう関係ってよくないような」


梵木くんのペースに流されちゃダメ。

このままじゃ、都合のいい女的なポジションになるの目に見えてるし！


焦るわたしとは対照的に、梵木くんからとんでもない提案が。


「じゃあ、俺の彼女になりません？」

「は、は……い？」


カノジョニナリマセン？

耳から入ってくる言葉が、うまく変換できない。


なんかとんでもないこと言ってない!?


「咲桜先輩は彼氏がほしいし、俺は相手してくれる人がほしい。お互い一致してません？」

「何が一致してるのかわからないよ!?」


「それに、咲桜先輩は俺の本性知ったんだから、拒否権なくない？」


ぬぅ……なんで梵木くんが優勢なの！


「まあ、どうしても咲桜先輩が嫌なら引くけど」