猫をかぶった完璧イケメンくんが、裏で危険に溺愛してくる。



まあ、制服のチェックは軽くする程度で、規則はそんなに厳しくない。


あと他には、たまに放課後残って校内の清掃をしたり。


「俺あんまり他学年に知り合いがいないから、少し緊張しちゃうな」

「萩野くんでも緊張することあるんだ!」


「そりゃあるよ。けど、那花さん一緒だから心強いかな」


もうそれそっくりそのままお返しするよ。

萩野くん一緒のほうが断然心強いから!


委員会が行われるのは少し広い生物室。


もうすでにほとんどのクラスが集まってる。


えぇっと、わたしたちのクラスの席は……。


何気なく教室内をぐるりと見渡したとき。


バチッと目線があった子がひとり。

え、え!?

あそこに座ってるの梵木くんじゃ!?


ちょっとまって。

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