猫をかぶった完璧イケメンくんが、裏で危険に溺愛してくる。



さすがにこれで梵木くんとペアになるわけ……。


「わー、咲桜先輩と僕ペアですね」

「ぬぁ、ぅ……ど、どうしてこうなるのぉ」


クジに仕掛けでもあったんじゃない……!?


「これで楽に仕事できますね。先輩の前だと気使わなくていいし」


わぁ、ブラック梵木くんだぁ……。

これペアがわたしじゃなかったら、猫かぶってた?


「わたしに仕事押し付けないでね!」

「えー、僕がそんなひどい男に見えます?」


「み、見え――うわっ」

急に後ろから肩をグイッと引かれてびっくり。


何事かと思えば。


「那花さん。ペア決まった?」

「え、あっ、うんっ!」

なんだ、萩野くんかぁ。

びっくりしちゃったよ。


「その子が那花さんのペア?」

「う、うん。後輩くんだったの」

< 55 / 168 >

この作品をシェア

pagetop