猫をかぶった完璧イケメンくんが、裏で危険に溺愛してくる。
いきなり《倒れました》って。
続けてうさぎがパタッと倒れるスタンプが送られてきた。
こ、これどういう状況!?
深刻なのかと思えば、こんな可愛いうさぎのスタンプを送ってくるって。
これは、わたしにどうしろと?
とりあえず、梵木くんがいるであろう別校舎の部屋に行くしかないかぁ。
「風音ちゃんごめん! ちょっと出かけてくる!」
「出かけるってどこに? お昼はどうするの?」
「なんか緊急みたいで! お昼はテキトーに時間見つけて食べる!」
慌てて教室を飛び出した。
緊急事態かもしれないと思って、急いで走ってきたのに。
部屋の扉を開けてびっくり。
「あー、先輩遅いですよ。僕待ちくたびれちゃいました」