猫をかぶった完璧イケメンくんが、裏で危険に溺愛してくる。
なんとも元気そうな梵木くんが、ソファに寝転んでるではないですか。
「そ、梵木くん!! あのメッセージなに!」
「なにって、事実をそのまま書いただけですよ」
「た、倒れたって!」
「今まさに空腹で倒れてるところです」
「は、は……い??」
まさかわたしをここに呼び出したのって。
「お腹空いたんで、先輩とお昼食べようかなーって」
「それなら、お腹空いたってひとこと追加してよぉ……。てっきりほんとに倒れたのかと思って、心配して急いで来たのに」
へなへなっとその場に座り込むと。
梵木くんがゆっくりこっちに近づいて、わたしに目線を合わせてしゃがみ込んだ。
「僕のこと心配して来てくれたんですか?」
「倒れたって聞いたら心配するよ」