猫をかぶった完璧イケメンくんが、裏で危険に溺愛してくる。
そ、それなりのこと……。
なんか無茶なこと言われそうな予感しかしない。
「で、でも柚和くんほんとに2年生の勉強できるの?」
まだ入学して2ヶ月くらいしか経ってないのに。
「まあ、勉強はそれなりにやってきてるんで。心配しなくても大丈夫ですよ」
わぁ、わたしもそんなセリフ言ってみたい。
こうして期末テストまで、放課後ほぼ毎日柚和くんに勉強を見てもらうことに。
……なったんだけど。
「な、なぜ柚和くんのおうちに!?」
「ふたりっきりのほうが集中できると思って」
放課後、柚和くんが教室まで迎えに来てくれた。
てっきり図書室とかで勉強するかと思いきや。
連れてこられたのは、まさかの柚和くんの家。
「この時間は基本家族みんな帰ってこないんで」