猫をかぶった完璧イケメンくんが、裏で危険に溺愛してくる。



そ、それなりのこと……。

なんか無茶なこと言われそうな予感しかしない。


「で、でも柚和くんほんとに2年生の勉強できるの?」

まだ入学して2ヶ月くらいしか経ってないのに。


「まあ、勉強はそれなりにやってきてるんで。心配しなくても大丈夫ですよ」


わぁ、わたしもそんなセリフ言ってみたい。


こうして期末テストまで、放課後ほぼ毎日柚和くんに勉強を見てもらうことに。

……なったんだけど。


「な、なぜ柚和くんのおうちに!?」

「ふたりっきりのほうが集中できると思って」


放課後、柚和くんが教室まで迎えに来てくれた。


てっきり図書室とかで勉強するかと思いきや。


連れてこられたのは、まさかの柚和くんの家。


「この時間は基本家族みんな帰ってこないんで」

< 73 / 168 >

この作品をシェア

pagetop