猫をかぶった完璧イケメンくんが、裏で危険に溺愛してくる。



「うや……顔覗かないで……」


下から覗き込んでくるアングルも、これまたかっこよすぎるの。

わたしの心臓もう大変。


「顔真っ赤」

「ぬぅ……だって、柚和くんいつもと違う……からっ」


「それでドキドキしちゃった?」

「うぅ……言わないで……っ」


「先輩こういうのに弱いんだ?」

「よ、弱いというか、柚和くんのメガネ姿……ぅ」


普段キッチリしてる柚和くんのゆるっとした姿。


違う一面を見てるような気がして、ドキドキしないわけない。


「い、いつもと違う柚和くんも、かっこいい……」


「…………」

「柚和くん……?」


「はぁぁ……急にそんなの心臓に悪すぎ」


ちょっと困った様子で、顔を隠しちゃった柚和くん。


「……俺が理性を保てるか心配になってきた」

< 76 / 168 >

この作品をシェア

pagetop